先日、パソナさんの「ホームシェアリング・地域おもてなしホストセミナー」にて現役の民泊ホストとして、6/23(金)と7/9(日)の2回。お話をさせていただいた。
個人的にも、airbnbを通した民泊ホストの経験には「他にない価値がある」と確信していたし、2017年の上半期は民泊法案(住宅宿泊事業法)の簡便化を訴える活動をしていたので、本当に嬉しいタイミングたっだ。
お伝えしたのは「シェア型民泊ホストは楽しいのでやってみてほしい」ということ
その理由は3つ
- 国際的な感覚が身につく
- 英語が喋れる
- 海外の友達ができる
1.国際的な感覚が身につく
僕は1年半のホスト経験の中で、23の国と地域から80組140人のゲストを受け入れてきた。これが逆に、同じ期間でそれだけの国をまわり、同じ数の現地の人と交流しようと思ったら、とても大変だ。これができてしまうのが、シェア型民泊ホストの一番大きな価値だと思う。
日本にいると、世界の情報はメディアを通したものしか入って来ない。食文化や生活、流行、さらには宗教、徴兵、紛争など。実際に経験している人から聞く話はリアリティが違う。
トランプ大統領選についてアメリカ人と話したり、英国のEU脱退についてアイルランド人と話したりした経験は非常に印象的だ。
イェルサレムからきた青年に「日本は世界で一番平和な国だよ」と言われたのは、日本の異常な平和さを真に感じさせる重い言葉だと思った。
2.英語が喋れる
これは英語スキルを得られるということではなく、英語を話す機会が必然的に増えるということ笑
しかしスキルも身につく。責任を持ったコミュニケーションを取らなくてはならないので、ホストは仕事として英語を使うようになる。すると、学校や英会話教室でいやいやながら、手取り足取り教えられていたのとはわけが違う状態になる。
どんなものでもそうだけど、勉強よりも仕事、責任感や覚悟の度合いはスキル習熟のスピードを上げる。本当に英語が喋れるようになりたいなら、外国に住むのが一番いい。そうじゃないならシェア型民泊ホストもおすすめ。
さらに、日本で習える英語はアメリカ英語かイギリス英語が一般的。でも世界にはオセアニア英語やシンガポール英語、インド英語など、様々な英語が存在するし、それらは本当に違う言葉みたいに発音されることがある。実際に世界で使える英語学習という意味でも、価値があると思う。
3.海外の友達ができる
僕がシェア型民泊に一番価値を感じているのは、このポイントだ。
自分のおもてなしやコミュニケーションが通じた時、ゲストとホストを超えた友人関係になることがある。というか結構ある。
日本人として生きてきた自分が、世界に認められた気がしてとても嬉しい。
代表的な友人3人を紹介させていただいた。
アルディ(インドネシア):彼はアンクルンというインドネシアの民族楽器のバンドに携行する映像ディレクターだった。彼は、日本でアンクルンのコンサートをやることに情熱を注いでいて、インフルエンサや広告、フライヤの日本語チェックなどで、僕に協力を求めてきた。何かを実現しようとする友人の力になるのは本当に嬉しいことだ。
ノンパウィット&フューズ(タイ):仲の良いカップルw。僕のところにステイしている間も2人の笑い声が絶えず正直羨ましかったが、彼らがタイに帰国した後、結婚することになった連絡を受けた。さらにお祝いのメッセージが欲しいとまで言ってくれた。ノンとフューズのように心から祝福できるカップルの祝いの席にコメントを寄せられるなんて、またと無い嬉しい経験だった。
ジェームス(インドネシア):彼とはWGDというデザインコンペに共同作品を制作して参加した。WGDのルールが「国籍の異なる二人組で一つの作品を作ること」だった。ジェームスから「ジン!一緒に出よう!」と言われた時は本当に嬉しかったし、2人で「あーでも無い、こーでも無い」と言いながら一つの作品を作ったことは本当に良い思い出だ。入選こそしなかったが、日本とインドネシアのエッセンスが混じり合って作られるポスターデザインは今までの経験上無いものになったし、本当に新しい経験だった。
以上を踏まえて、僕が伝えたかったのは、「シェア型民泊ホストは楽しいのでやってみて欲しい」ということ。楽しい楽しいと繰り返しているけど、ゲストからお金をもらって受け入れてるわけなので、ゲストの安全・衛生はホストとして守る義務があることも忘れてはならないというのが結論。
今回の講演に推してくださったairbnbの皆さん、講演の場を段取って下さったパソナの皆さまには心より感謝を申しわあげます。
本当にありがとうございます!
また機会があればやりたいです。ぜひお声がけください!